第7話 |
『過去への旅』
休暇先の実家で、思わぬ邂逅と秘密を知ったエマ。人間の記憶を与えられた人造兵の少年クロムとの出会い、兵器製造会社を営む父が加担した計画、アゲートの出生の秘密……。それら総てが、エマには親友だったカールスに繋がるように思えてならない。旅の途中の汽車に揺られながら、エマは過去の記憶へと思いを馳せる。
|
第8話 |
『生徒会選挙』
クラスターE.A.では、生徒会選挙が始まる。名門校の生徒会長になれば、将来的に国を代表する地位が約束されたようなものだと、就職や進学を目前にした最上級生たちが立候補するのが常々だった。だが今回は、高等部1年生のベリルが上級生に混ざって立候補する。ベリルの突然の行動に驚きながらも、全面的に協力しようとはりきるフォン。その頃アゲートは、工業区で労働者たちと一緒に働いていたのだが……。 |
第9話 |
『館の亡霊』
軍に撃墜されそうになったフォンをベリルと一緒に助けたアゲートだったが、そのままベリルたちの前から姿をくらましてしまう。アゲートが辿り着いた先は、何故かカールスの実家だった。そこで目の不自由なカールスの祖母に出会ったアゲートは、孫のカールスと間違われてしまう。優しい祖母の労わりに、アゲートは心を癒していく。だがそこに、アゲートの行方を追う諜報部員のベスビアが乗り込もうとしていた。 |
第10話 |
『運命の道』
カールスの制服をまとい、屋敷にあったビンテージ機に乗って、再び飛び立ったアゲート。
彼はまるで風のようにひとところにとどまらず、運命に導かれるまま吹き抜けていく。
そして行く先々で出会う人々の心を揺さぶり、未来に向かって動かしていく。
そんなアゲートの軌跡と、彼と出会った人々の進む道が幾重にも重なって紡がれた運命の道程を振り返っていく。 |
第11話 |
『それぞれの想い』
クラスターE.A.の生徒会長として、ベリルは人造兵製造の是非などを会議の議題に上げる。
しかし他の生徒たちは、それらの議題に関心を持とうとしない。
そこに、母の容態が急変したとの知らせが入り、ベリルは急遽病院へと向かう。
一方、ビンテージ機に乗ってカールスの実家を後にしたアゲートは、
通りがかった谷で待ち伏せするクロム率いるクロム団と遭遇し、彼らから銃撃をうけてしまう。 |
第12話 |
『アゲートの叫び』
学園に復帰したエマを待っていたのは、アゲートの去就を巡る職員会議だった。
アゲートの私物を片付けることになったエマは、部屋の片隅にカールスとの思い出の証を見つける。
その頃、学園側の処遇を知らないアゲートは、クロムと共に学園に戻ろうとしていたが、乗っていた飛行機が突然不調を起し、とある村に不時着してしまう。
そこでクロムが昔世話になった修道女、リナと再会する。村の教会では礼拝が行われているのだが……。 |
|